巴(ともえ)関口夫人(今川義元の養女・井伊直平の娘)をわかりやすく解説【どうする家康】

巴(ともえ)は戦国時代の女性で、2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」にて、関口氏純の妻は「巴」(ともえ)と言う名で登場し、俳優(女優)の真矢ミキさんが演じられます。
この巴と言う名前は時代劇ドラマと言う創作上の名前で、本当の名前は不詳です。
一般的には、関口親永(関口氏純)の正室になったことから「関口夫人」と呼ばれることが多いようです。
どうする家康に登場する夫・関口氏純の配役は俳優の渡部篤郎さんです。
この関口氏は駿河・花沢城主で今川家の筆頭一族とされます。





この関口夫人の出自ですが、井伊谷城主である井伊直平の娘とされ今川義元の人質になっていたと考えられます。
この井伊直平の娘が、今川家の人質を経て、今川家の重臣・関口親永(瀬名氏貞の次男)と結婚して正室となった模様です。
この結婚の際に、今川義元の養女と言う形で関口氏に嫁いだと言う説があります。
そして、徳川家康の正室となる瀬名姫(築山殿)を1542年頃に産みました。
どうする家康での瀬名は女優(俳優)の有村架純さんが演じられます。

また、名門である関口家の侍女として瀬名の世話をする少女「たね」は女優(俳優)の豊嶋花さんが演じます。

瀬名(築山御前)は1557年に、今川家の人質となっていた松平元信(徳川家康)と駿府で結婚し、1559年に松平信康(徳川信康)、1560年に亀姫を産みました。
しかし、1560年、織田信長との桶狭間の戦いで今川義元が討たれると、徳川家康が三河・岡崎城に入って駿河に戻らず、跡を継いだ今川氏真を裏切った形となります。
更に織田信長と清洲同盟を結び今川家と敵対したため、今川氏真は関口親永(関口氏純)の責任を追及したようで、永禄5年(1562年)に切腹を命じられ駿府屋形町の屋敷にて自刃しました。
この時、巴(関口夫人)も夫と共に自害したとされます。

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なお築山殿と幼い松平信康(徳川信康)、亀姫に関しては、松平勢が捕虜とした鵜殿氏長鵜殿氏次と人質交換と言う事で、石川数正が駿河の今川氏真と交渉成立させ、築山殿などは三河・岡崎城に入りました。

ちなみに、2017年NHK大河ドラマ「おんな城主・直虎」では、関口氏に嫁いだ井伊直平の娘の名前を「佐名」(さな)として、女優(俳優)の花總まりさんが関口夫人を演じられました。

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