西笑承兌(さいしょうじょうたい)【どうする家康】わかりやすく手短に1分で解説

西笑承兌とは

西笑承兌(さいしょう-じょうたい)は戦国時代の僧侶で天文17年(1548年)に生まれた。

2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」では俳優の「でんでん」さんが西笑承兌を演じられる。





山城国伏見の出身とされ幼くして出家すると、仁如集堯らを師として学んだ。
天正12年(1584年)、荒廃していた京都・相国寺(しょうこくじ)の住職となって復興を進めた。
翌年には鹿苑僧録(ろくおんそうろく)となり、臨済宗の事実上の最高機関として五山十刹(じっさつ)以下の諸寺を統括した。

その後、南禅寺に入ると豊臣秀吉の政治顧問となり、豊臣秀次豊臣秀頼とも親しくした。
そして、明を手に入れるべく唐入りを目論む豊臣秀吉に入れ知恵し、泥沼の戦へと突き進む原因を作っている。
西笑承兌は肥前・名護屋城にも赴き朝鮮在陣の将へ対応したほか、文禄の役後の講和交渉では、豊臣秀吉の前で明使からの冊封状を読み上げたという逸話もある。

関ヶ原の戦いの際には徳川家康に仕え、上杉景勝との交渉に当たった。
この時、直江兼続から徳川家康に送られた手紙が後世にいう「直江状」である。
また、畿内(きない)寺社も管掌するようになり「日本寺奉行」と呼ばれたほど寺社からの訴訟には大きな影響力をもった。

更に、外交顧問として明・朝鮮との外交書の起草、朱印船貿易における朱印状の作成などに尽力した。





慶長12年(1607年)、西笑承兌は死去。(60歳)

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