西郷義勝をわかりやすく2分で解説~お愛の方 (於愛の方)・西郷局の最初の夫

西郷義勝とは

西郷義勝(さいごうよしかつ)は、戦国時代の武将で生年は不詳。
父は三河・豊橋の月ヶ谷城(わちがやじょう)主である西郷元正(西郷正勝の嫡男)。(嵩山西郷氏)
もともと三河・西郷氏は三河国守護代で、三河・岡崎城主を務めていた。
しかし、松平氏に圧迫され西郷氏の一族が存続するのみとなった。

2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」では俳優の飯作雄太郎さんが西郷義勝の役としてご出演される。





1560年、桶狭間の戦い織田信長今川義元を討取ると、松平元康は岡崎城に復帰。
そのため、三河の諸将である設楽貞通、田峯城の菅沼氏、三河・野田城の菅沼定盈、月ヶ谷城の西郷氏などは松平元康に従った。

1561年、西郷正勝は月ヶ谷城を嫡男・西郷元正(西郷義勝の父)に譲り、五本松城を築城すると三河・西郷氏の本城にした。

1562年、今川氏から離反することが確定的になった徳川家康に対し、三河・西郷氏も味方したため、今川氏真が西郷氏攻めを開始。
西郷氏が人質として三河・吉田城に出していた甥の孫・西郷四郎正好ら三河諸将の人質13人が、豊橋の龍拈寺で串刺し刑に処せられている。
そして、宇津山城の朝比奈氏ら今川勢の攻撃を受けた西郷元正は討ち死。
西郷正勝も五本松城に火を放ち自刃し、三河西郷氏は没落した。

その後、西郷氏の所領は、西郷元正の弟・西郷清員が松平氏から援軍をかりて奪還。
松平元康(徳川家康)は、西郷清員に西郷家の再興を許した。

しかし、西郷清員は嫡流である西郷義勝のことを尊重し、幼少だった西郷義勝が成人までの家督代行となっている。
そして、成長した西郷義勝が西郷氏の家督を継いだが、今川勢の攻撃は続いており、堂山城・大塚城などが落城している。
西郷義勝の最初の正室は、北条氏康の家臣・諏訪部定久の娘とされる。
ただし、北条家にも西郷義勝と同名の西郷右京亮がいるため異説もある。

継室は戸塚忠春の娘・お愛の方 (於愛の方)。
この於愛の方を産んだのは西郷義勝の叔母であり、母方の従姉妹であった。

1571年、武田信玄の重臣・秋山虎繁が奥三河へ侵攻すると、三河・長篠城近くまで進撃。
田峯・菅沼氏、奥平氏などは武田勢に降伏したが、野田・菅沼氏、設楽氏などは徳川勢として対向した。
西郷氏も三河・野田城に入り武田勢と対峙したが、西郷義勝が討死した。

子の西郷勝忠はまだ1歳であったため、西郷氏の家督は西郷清員の子・西郷家員が、西郷義勝の娘婿となり継承した。
その後、西郷勝忠は紀州藩士となっている。
幕末に会津藩にて筆頭家老となった西郷頼母も輩出している。





継室・お愛の方 (於愛の方)は未亡人となったが、のち徳川家康の側室・西郷局となり徳川秀忠松平忠吉を産んだ。

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